慰謝料の増額、休業損害が認められ、約45万円の提示が合計約190万円に増額した事例

慰謝料の増額、休業損害が認められ、約45万円の提示が合計約190万円に増額した事例

□依頼人属性:60代女性
□傷病名:頸椎捻挫,腰椎捻挫,右手足捻挫,胸背部捻挫
□後遺障害:なし(申請せず)

1.事故発生

 依頼人が赤信号に従い停車中に,後方から来た(相手方)車両に追突された事故。

2.相談・依頼のきっかけ

 依頼人は,相手方保険会社から賠償額の提案を受けたものの,休業損害を全く認めてもらえない等,内容に疑問があるとして,当事務所にてご相談いただくことになりました。

 依頼人は,事故後,無理をして仕事に行っていました。相手方保険会社は,この点を逆手に取り,「仕事に行けている=休業が必要な状態ではなかった」として,休業損害を一切認めない提案をしていました。

 また,慰謝料の金額についても,相手方保険会社の基準に基づき,弁護士基準よりも相当低額な提案をしていました。

 そこで,休業損害及び慰謝料の金額について適正な賠償を得るべく,交渉全般をお任せいただくことになりました。

3.当事務所の活動

 依頼人は,事故前,仕事から帰った後に家事や親の介護一切をこなしていました。ところが,事故後は,仕事に行った日は頸椎等の不調から,家に帰るとすぐに横にならなければいけない状態になってしまいました。また,仕事が無い日でも,家事をこなすことが難しい期間が続くなどの状況におかれていました。

 このような事故による家事への実際上の影響や,仕事への影響について,関係者から事情を聴取し,各陳述をまとめた陳述書等を作成した上で,それをもとに保険会社に対し,休業損害を求める交渉を行いました。

4.当事務所が関与した結果

 その結果,休業損害及び弁護士基準をベースとする慰謝料の獲得に成功し,当初の「慰謝料のみ約45万円」という提案内容から,上記の交渉を経て,「慰謝料として約100万円,休業損害として約90万円弱,合計約190万円」の賠償金を獲得することが出来ました(差額約145万円の獲得に成功しました)。

5.担当弁護士の所感(解決のポイント)

 「仕事に行けている=休業が必要な状態ではなかった」という相手方保険会社の論理も,理由が無いものではないものと思われます。しかし,実際の社会生活では,「無理をしてでも仕事に行かなければならない…」という状況は大いにあり得ます。

 杓子定規的に処理するのではなく,依頼人の置かれた実際上の状況を傾聴し,それに基づく交渉を行うことの重要性を再認識しました。また,その点が解決のポイントとなったものと思われます。

交通事故・無料相談 弁護士法人前島綜合法律事務所

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