膝蓋骨々折
膝蓋骨々折
膝蓋骨は膝関節の前方に位置し,膝のお皿と呼ばれている丸い骨のことです。
裏側の軟骨部で大腿骨と関節を有し,膝の曲げ伸ばし運動を滑らかに行い,膝関節の動きの中心としてサポートする役目を果たしています。
交通事故においては自転車・バイクと自動車の衝突で車のバンパーで直撃を受ける,はね飛ばされて膝から転落する,ダッシュボードに膝部を打ちつけることで発症し,膝部の外傷ではもっとも多発している骨折です。
強い痛みと膝関節の腫れ,膝を自力で伸ばすことができなる症状が現れます。
骨折の種類は,横骨折・縦骨折・粉砕骨折の3つです。
骨片に離開がない場合は,4~6週間程度のギプス固定がなされます。
膝を伸ばす大腿四頭筋が急激に強く緊張する,つまり介達(かいたつ)外力により骨片が上下に離開した横骨折では手術により,キルシュナー鋼線とワイヤーで固定が行われています。
手術後のギプス固定はなく,早期に膝の可動域の改善を目的としたリハビリテーションが始まります。
膝蓋骨に対する直撃で開放性骨折となったときは,手術による固定と感染対策が必要となります。
治療後は,単純な骨折ならば比較的良好です。
しかし,開放性骨折や骨片が3つ以上に粉砕された骨折,大腿骨果部や脛骨プラトー部の骨折に合併したときは難治性で,ほぼ後遺障害を残します。
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