脊髄損傷による排尿障害

膀胱の働きを調節する神経は、仙髄から大脳までの長い経路を走行しており、
脊髄損傷では、損傷部位の高さにかかわらず、排尿障害を伴うことが予想されます。

脊髄は脊椎によって囲まれた脊柱管というトンネルを通り、
脳からの指令を手や足などの末梢に伝達し、反対に末梢からの信号を脳へ伝達する
役割を果たしています。

顔面以外の運動や感覚は、全て、この脊髄を介して行われているのです。

脊髄は、それぞれ左右へ末梢への枝を出しており、その枝の出ている位置から髄節という
単位に分類され、頚髄は8、胸髄は12、腰髄は5、仙髄も5の髄節に分類されています。

脊髄が損傷されると、その障害された部位より下方向には、脳からの指令が伝達されなくなり、
下からの信号も脳に伝達できなくなります。

そのため、運動麻痺、感覚、自律神経、排尿、排便障害などのさまざまな障害が生じます。

脊髄は脳と同様に中枢神経に分類され、成人では、神経細胞が損傷されると、現状では、
その再生は困難であり、後遺障害を遺残することになります。

脊髄損傷では、高率に排尿障害を合併します。

膀胱に尿をためたり出したりする機能は、脊髄の一番下の部位にある排尿中枢というところで
制御しているのですが、排尿中枢は大脳や脳幹部からの指令によって調節されており、
脊髄のどの部位に障害を受けても、排尿障害は必ず起こります。

この病態は、神経因性膀胱と呼ばれています。

排尿障害には、膀胱に貯める障害と排出する障害がありますが、脊髄損傷では、
その両方が合併することが一般的です。

貯めることができないと、膀胱が異常に収縮し、尿失禁が起こります。

膀胱の異常な収縮によって膀胱に高い圧力がかかると、徐々に膀胱が損傷され、
変形してきます。

膀胱変形が進行すると、腎臓に負担がかかり、放置しておくと腎機能障害に発展、
透析が必要な状態になることもあります。

同時に、脊髄障害では、尿をスムーズに排出することができなくなります。

ほとんどで、自分の力では、全く尿を出すことができません。

腹圧により、見かけ上は、排尿ができていることもありますが、膀胱に無理な力がかかる、
出しきれずに尿が残る=残尿などの問題があります。

排尿機能の障害でも、膀胱に負担がかかり、膀胱変形や腎機能障害をもたらすことが多いのです。

脊髄障害に対する対処は、間欠導尿法が最も優れた方法です。
異常な収縮に対しては、これを抑えるための抗コリン剤という薬の内服で対処されています。

間欠導尿ができないときは、カテーテルを常時留置することになりますが、
この場合には膀胱瘻といって、下腹部にカテーテルを留置する人工的な穴を作る方法、
膀胱瘻が、長期的には合併症も少なく最善の方法とされています。

膀胱瘻の造設には、簡単な手術が必要です。

排尿をどのようにしてコントロールするかは、日常生活における最も切実な問題です。

 

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