足の構造と仕組み

足の構造と仕組み

踵=踵骨,距=距骨,舟=舟状骨,1~3楔=1~3楔状骨,立=立方骨
中足1~5=中足骨1~5,基=基節骨,中=中節骨,末=末節骨
種子骨は母趾中足骨の先端の足底面に配置されています

 足は立つ,歩く,走ることを目的としており,その機能に適合するような構造となっています。
人は,平均的には60kgの体重を載せ,2本の脚で立って歩行し,一生に地球の周囲を4~5回も歩き回ると言われています。そのためか老化はまず足から始まるのです。

 足部はリスフラン関節とショパール関節によって前足,中足,後足部に分類されています。
前足部は,末節・中節・基節骨と中足骨,中足部は3つの楔状骨,舟状骨,立方骨で,後足部は腓骨と踵骨で構成されています。

 足関節は,かかとの上にある骨,距骨,すねの脛骨,脛骨の外側に並行する腓骨,これらの3つの骨で構成されており,主につま先を上下に向ける動きに関わっています。

 関節表面は軟骨と呼ばれる弾力のある組織で覆われ,足関節周囲は多くの関節や強靱な靱帯に囲まれていて,衝撃に強い仕組みとなっています。
足関節は,脛骨と腓骨で距骨を押さえ込んでおり,背屈・底屈動作はできても側方へは動かないように強制されています。
この骨格構造に,外側の靭帯,前距腓靭帯・後距腓靭帯と内側の靭帯である三角靭帯が加わり足関節を安定させているのです。

 三角靱帯は足関節内側にある靱帯で内側靱帯とも呼ばれています。
全体の形は三角形に近く,脛骨と足根骨をつなぐ4つの部分に分かれ,各部は前脛距部,脛舟部,脛踵部,後脛距部と呼ばれています。
三角靱帯は外側靱帯よりも強いので,これにより足関節捻挫では内返し捻挫の発生が圧倒的です。

 足関節を構成する骨のうち距骨は,踵側からつま先側へ広がる台形になっています。
この骨形状は,距骨が後方へ動くのを抑制し前方へ動きやすい状態を作り出しています。

 一方で,距骨が前方へ動いてしまうのを止めているのは,主に前距腓靭帯です。
足関節では,脛骨と腓骨が距骨をおさえる働きを補助するように,くるぶしの上の脛腓関節をしっかり固定してやると捻挫の危険性から回避できると言われています。
トレッキングシューズをイメージして頂くと理解が早まります。

 足首は多くの関節の組み合わせから構成されており,その運動は複雑です。
底屈・背屈を基本に,内転と外転,回内と回外といった複数の動きが無意識のうちに組み合わさって,内返し・外返しという足の動きを形作ります。

 最後はアーチの機能です。
足部のアーチは,縦と横の2種類でアーチは,骨の配列と靭帯,そして足底筋膜で保持しています。

起立したときに,接地しない足底の部分を土踏まずと呼びますが,足底部分は全面が床に接地しているのではなく,中足部を頂点として縦に2つと横に1つの弓状に張ったアーチを形成しています。
足のアーチには以下の3つの機能があります。

  1. 足を蹴りだす力,バネの機能
  2. 衝撃の吸収するクッションの機能
  3. 足底の筋肉や神経を保護する機能

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