死亡事故・当初0円⇒約2000万円で示談解決した事例
死亡事故・当初0円⇒約2000万円で示談解決した事例
□依頼人属性:40代夫婦
□傷病名:死亡
□後遺障害:死亡
1 事故発生
依頼人のご子息が横断歩道を横断中,自動車と衝突し亡くなられた事案です。
2 相談・依頼のきっかけ
警察による捜査結果は,依頼人のご子息が横断歩道を赤信号で横断してしたため発生した事故というものでした。
相手方保険会社は依頼人ご子息の過失が大きいため保険対応しませんでした。そこで,依頼人は依頼人自身で加入していた人身傷害補償保険を先行して利用し,ある程度の保険金を人傷社から受け取りました。
相手方保険会社は人傷社から保険金を受け取っていることを理由に示談提示額は0円でした。そこで,依頼人は相手方保険会社の0円提示が妥当なものか相談に来られました。
少し専門的になりますが,人身傷害補償保険は,健康保険や自賠責保険会社による保険給付とは性質が異なり,人身傷害補償保険による保険給付は加入者自身の過失分から充当されます。
私が依頼者ご子息の本件事故による総損害額を計算し,そこから人傷社からの保険給付金を差し引いたところ,加害者が支払うべき損害賠償債務が約2000万円残っていました。
そこで,相手方保険会社に対し,約2000万円の損害賠償請求をすることとなりました。
3 当事務所が関与した結果
相手方保険会社は人傷社から十分な保険給付がなされているのに頑なに0円回答であったため,交通事故紛争処理センターに申立てることとなりました。
その結果,当初の提示額は0円であったものの約2000万円で示談することとなりました。
4 担当弁護士鳥村純の所感(解決のポイント)
交通事故被害者の方の中には,被害者自身の過失が大きいケースがあります。その場合,相手方保険会社は保険対応せず,人身傷害補償保険に加入していればそれを利用すると思います(もしくは自賠責保険会社へ被害者請求。)。人傷社により保険給付がなされてそれで終了ではないケースは少なくありません。
被害者人身の過失が大きく人身傷害補償保険を加入されている方がいらっしゃいましたら,一度弊所にご相談いただくことをおすすめいたします。もしかしたら相手方(保険会社)に請求できる金額が残っているかもしれません。
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