変形性足関節症
変形性足関節症
- 骨端部が,棘状(とげじょう)に突出
- 軟骨がすり減り,関節の隙間が一部で狭くなる
- 関節の隙間が,一部で消失する
- 関節の隙間が,全体に消失する
変形性足関節症では,足関節の軟骨が磨耗することにより,腫れや痛みを発症します。
関節の腫れや内反変形などの視診,触診による痛みの部位,足関節の動き,触った際の骨の変形具合などをチェックし,レントゲン検査で診断を確定させます。
レントゲンは立位で撮影,足関節の裂隙(すき間)の状態を調べ,変形性足関節症かどうかの診断としています。
ここでは,交通事故外傷で軟骨を損傷した後に起こるものを説明します。
①足が軽く内側に傾いている程度あれば,足底挿板,外側に傾斜をつけた靴の中敷を作り,これを歩くときに使用します。
②③変形が進行,軟骨の損傷が激しくなると保存療法によって痛みを緩和することができません。
そのときは,脛骨の骨切りを行って傾きを矯正する下位脛骨骨切りが選択されます。
つまり,より軟骨の磨耗の少ない部分に体重を分散させる手術方法です。
脛骨の足首に近い部分で骨の向きを変えて,より軟骨が残っている部分に体重がかかる軸を移動させるものです。
これによって,軟骨が消失して狭くなった関節が開き,軟骨組織が再生することを促します。
下位脛骨骨切り術
④軟骨の摩耗が足関節全体に拡大しているときには,足関節固定術もしくは人工足関節置換術が適用されています。
足関節固定術では,足関節の傷んだ組織を切除,
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