約60万円(既払額控除額)の提示が、示談交渉を行った結果、約2750万円の損害賠償金を獲得できた事例
当事務所が示談交渉を行い、約2750万円の損害賠償金を獲得できた事例
■依頼人属性:70代女性
■傷病名:脳挫傷,外傷性クモ膜下出血,多発骨折
■後遺障害:別表1 1級1号
1.事故発生
依頼人が自宅近くの道路を横断していたところ,直進してきた自動車に轢かれ,意識不明の重体に陥り,救急車で搬送されました。
2.相談・依頼のきっかけ
事故直後から,相手方保険会社より,今後の進行や過失割合について話が出たのですが,依頼人の容態が思わしくないなか,相手方保険会社と交渉する余力はなく,また相手方保険会社の説明もわからず,今後の全般において不安を抱えているという理由で,依頼人のご家族が相談にいらっしゃいました。
本件では,適切な後遺障害等級を獲得することが重要であるとご説明し,相手方保険会社との対応に煩わされることなく,依頼人の治療に専念していただけるよう,ご依頼いただくことになりました。
3.当事務所の活動
適切な後遺障害等級を獲得するため,病院を訪問して依頼人の主治医と面談し,意見書の作成や画像撮影を依頼したり,依頼人のご家族からお話を伺って,陳述書を作成したり等,後遺障害等級申請に向けて準備を進めました。その結果,目標としていた後遺障害等級が獲得できました。
後遺障害等級獲得後は,依頼人の容態を考慮しながら,迅速に示談交渉を進め,後遺障害等級獲得後1か月未満で裁判基準とほぼ同等(慰謝料のみ9割程度)の示談を成立させることができました。
4.当事務所が関与した結果
事故直後からのご依頼だったため,弁護士介入前の相手方保険会社の提案はありませんでしたが,後遺障害等級獲得後の示談交渉における,相手方保険会社からの初回提案は,約60万円(既払額控除額)でした。当事務所で示談交渉を行った結果,約2750万円(既払額控除額)の損害賠償金を獲得することができました。この他,後遺障害等級を獲得したことにより,自賠責から,約3300万円が別途支給されています。
5.担当弁護士荒岡恵子の所感(解決のポイント)
本件で適切な後遺障害等級が獲得できなかった場合,損害賠償金は数千万単位で減少していました。とはいえ,一般の方には,後遺障害等級を獲得するために,どういったポイントを証拠化し,立証していけば良いのか判断が難しいと思います。
また,適正な後遺障害等級を獲得した後も,相手方保険会社の提案通りに示談してしまうと,本来獲得できる損害賠償金額よりも大幅に少ない額での解決になってしまうことが多々あります。
本件は,相手方保険会社からのプレッシャーに,漠然とした不安を感じたご依頼人のご家族が,事故直後にご相談にいらっしゃったため,これらの不利益を回避することができたのではないかと思います。様々なご相談をお受けしていると,「もっと早くご相談にいらっしゃっていただければ…!」と感じることが少なくありません。本件は,早期に弁護士に相談するメリットを再認識させられる事案でもありました。
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